中免あるある川柳
中免(普通自動二輪)は満16歳から取得できる。原付のほうが普通自動車の免許があれば乗れるということもあって、中免から挑んだという方も多いかもしれない。そういう思い入れのある免許とバイクに絡めたあるあるを川柳と共にお届けする。
中免と 言いはすれども すでになし
免許の種類は大きく分けて「原付」「原付」「普通自動二輪」「大型自動二輪」となっている。中免(中型免許)はかつての名称だ。もともと普通自動二輪という名称だったが、400cc以下だけ運転できる「条件付き普通自動二輪(自動二輪は中型に限る)」というものがあって、中免という呼び方が一般的だった。それに、この時代にはまだ四輪に「中型免許」が存在しなかったので中免といっても問題はなかったのである。しかし今では四輪のほうに「中型免許」が誕生してしまい、二輪のことを中免と表現すると混乱を招くかもしれないが、習慣と言うものはなかなか切り替えられないらしい。
ケッチンを 恐れず踏まずに 手でかける
SR400などはエンジン始動の際にキックスタートをするが、俗に「ハンドスターター」と呼ばれるテクニックがある。キックによるエンジン始動もスマートに決まればカッコイイが、変わり種なスタートとして手でエンジンを掛けることもできるわけだ。ただ、寒い日やしばらく乗っていないときなどは手でスタートさせるのが難しいので、素直にキックで始動するのが吉だ。
普通二輪 法の盲点 排気量
排気量という概念がない電動バイクは、出力を問わず「ガソリンエンジン250cc以下」と決められていた時期があった。つまり、普通二輪で大型並みの出力を出せるバイクを合法的に運転できてしまう、というルールの穴があった。これは改訂され、定格出力が20kWを超えるものは大型に分類される運びとなったが、この時期を逃さず、ちょうどハーレーの大型電動バイク『ライブワイヤー』が出ていたころでもあったし、購入した者もいただろう。なお、普通二輪免許で大型並みの電動バイクを運転しているケースにおいては、1年間限定で特例で大型二輪とみなす猶予期間を設けて対応している。20kWではむしろ大型より出力が小さいのでは?と思わなくもない。
免許まだ 取ってないけど 買っちゃった
いざ「ライダーになろう!」と普通自動二輪の免許を取ろうと教習所に通い始めると、だんだんバイクが欲しいという欲求が高まってくる。教習所に通っているときだけはバイクと共にあってライダーになれるが、ひとたび教習所を出るとバイクがないただの一般人……このギャップがバイクへの憧れをより強くしてしまうのかもしれない。特に、特定の車種に一目ぼれしている人はうっかり先に買ってしまいかねない。免許を取りたいのではない、バイクと共にあるライダーになりたいのだ。この欲求が彼らを突き動かし、時に先走ってバイク購入に至る。